楽器のトラブルは対応できても水道トラブルにはお手上げでした
将来に役立つ習い事をさせたいという親の考えによって、子供の頃からピアノやバイオリンなどを習うことができました。
実際にそれはとても役立つ特技になり、高校生になったときは軽音部に所属して、最初はエレクトーンを担当していました。
その後、他のメンバーからエレキギターの担当を任されるようになると、さらに音楽にはまるようになりました。
高校卒業後から今に至るまで、インディーズとして活躍していますが、後輩から楽器メンテナンスの仕事も請け負うようになりました。
ギターのようには直せず床がビシャビシャに
いつものようにバンドメンバーとの打ち合わせが終わった後、疲れはてて帰宅をしました。
インディーズということもあり、まだ経済的には余裕がないので実家暮らしをしています。
両親も音楽で食べていければいいと応援してくれているので、肩身が狭いと感じることもなく、快適な生活をしています。
そんな実家に帰宅したところ、玄関ドアから右に曲がった廊下部分で両親が立ちすくんでいました。
何が起きたのかと心配になってみたところ、トイレから水があふれて、廊下にまでビシャビシャの状態が続いていました。
両親は何をすればいいのかわからずパニックになっているようだったので、ギターを濡れる心配がない場所にまで移動させてから、水の元栓を閉めました。
新しく水があふれ出てしまうことはありませんでしたが、床が大変なことになってしまい、親と一緒に大掃除をすることになりました。
トイレの設計図などを確認して修理をしようと試みましたが、設計が複雑で断念しました。
PVが撮れそうな非日常感があった
今まで水道トラブルを目の当たりにしたことはなかったので、トイレから水がザーザーと流れ出る光景は、PVが撮れそうなくらいインパクトのあるシーンでした。
楽器のメンテナンスやチューニングは得意ですが、トイレの構造となると説明書を見てもさっぱりわかりません。
これは修理業者に依頼をしなければならないと判断して、連絡をしました。
翌日すぐに修理にきてくれることになったので立ち会ったところ、修理スタッフはトイレの型番を確認しただけで、すぐにトイレの蓋をあけて作業を始めました。
作業は20分もかからずに終わり、水を流したところ勢いよく流れていきました。
壊れていた原因を説明してもらいましたが、業者の手際よさに驚きと尊敬の念を抱きました。
音楽を演奏していると、これこそが求めていた音だと気持ちがハイになることがありますが、トイレの流れる音をきいて同じような気持ちになりました。
水の流れる音をききながら、新しい楽曲が生み出せるような気がします。
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